木材市場をテーマにした映画について(2019)

木材市場をテーマにした映画は意外にも数多く存在しています。一番有名なのはウォーターボーイズやハッピーフライトを手がけた矢口史靖監督が制作したWOODJOBがあります。これは2014年に公開された映画で大学受験を失敗した高校生が林業の世界に飛び込む映画です。都会とは違って携帯電話の電波も届かない田舎に移住した主人公は想像を絶する林業の世界に悪戦苦闘します。しかし、周囲の助けや木材市場を含めた林業の素晴らしさに触れた主人公は、徐々にこの業界で働くことを真剣に考えるようになるのです。このWOODJOBは昭和初期から減少傾向にある日本の林業従事者にとっては好材料で、現実は映画よりも更に過酷で厳しいものですが、矢口史靖監督によってコミカルに描かれた林業の仕事はこれまで無関係だった業種や都会での生活を夢見ている若者の心を引き込むことができました。林業だけでなく木材を中心とした建築を舞台にした映画も存在します。特に日本の木造住宅の歴史に注目した映画は、これまでの日本の住宅の歴史を学ぶための教材として最適です。例えば、昭和初期の関東大震災によって日本の家屋が倒壊してしまった後、日本人が木造住宅の耐火性について疑問視をするようになりました。それだけでなく耐震強度や家屋の密集についても問題視するようになり、現在の日本の木造住宅が成り立っているのです。戦国時代の木材市場をテーマにした作品も存在します。戦国時代は城や櫓などの建築によって林業が最も栄えていた時代とも呼ばれており、現代のありふれた建築資材は存在しなかったので木材の重要性について知ることができます。以上の点から木材市場をテーマにした映画は先述のWOODJOB以外にも数多く存在しており、とりわけ、建築関係の映画が中心となっていますが中には林業をテーマにした作品も存在しており過酷な最前線の現場を実際に取材して作品が作られているので非常にリアリティのあるものとなっています。