ヴァドーダラー(インド)の木材市場の現況(令和元年・2019)

 

ヴァドーダラーはインド西部にあるグジャラート州にあり、面積はおよそ148平方キロメートル、人口は約160万人のグジャラート州で3番目に人口の多い都市です。ヴァドーダラー空港があり、ニューデリーやムンバイといったインド主要都市との接続がよいため多くの日本企業が進出していることが特徴です。ヒンドゥー教徒の聖地でもあり、世界遺産に登録された先史時代の遺跡などの観光スポットも多いインド有数の文化都市です。しかしながら、大都市からは距離があるため近代的な生活とは未だ言えない状況で、主たる生活エネルギーは木材に依存していることから木材市場はあるものの、産業用木材の生産量よりも薪炭材の生産量の方が多い状況です。産業用木材に関しては森林からの供給は3パーセント前後と少なく、計画的に植林された人工林や農民林業からの供給がほぼ全てを占めています。アジア諸国の中では中国に続いて森林面積が着実に増えているのがインドですが、木材の輸出は全面的に禁止されており、輸入も制限されているため国内消費がほとんどで、内訳は製材工場や建具産業で30パーセント、パルプと製紙産業で30パーセント、合板とボード産業が40パーセントとなっています。ヴァドーダラーにおいてはインド有数の木材企業などが稼働していることから木材市場は比較的活発と言えます。主な原材料はチーク材やヒマラヤスギ、ヒマラヤマツなどで、木材工場で加工された後、木材市場を通して大規模建設業者や家具生産業者へ直接販売されていますが、グジャラート州以外の地域に対する流通には中央販売税などが掛かる仕組みになっていますので、これらの書類手続きの煩雑さなどもあり物流コストが高くなることに比例して結果的に木材の末端価格上昇を引き起こしていることから、州内での消費が多くなっていることがヴァドーダラーの木材市場の現況です。今後も更に木材生産を促進すべく、森林局と各団体の連携による活性化が求められています。

 

 
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