ラクナウ(インド)の木材市場の現況(令和元年・2019)

 

インド北部、ネパールとの国境付近に位置するインドウッタル・プラデーシュ州の州都・ラクナウは、都市圏人口がおよそ300万人を数えるインド有数の大都市です。気候は温暖湿潤気候に属しているものの、最も暑い時期には平均最高気温が40℃近くにもなることがありますので、熱帯に近い気候と言えます。伝統文化が深く根付いている歴史の古い都市でもあり、郊外にある空港からはアジア圏を中心とした世界各国とも空路で結ばれ、国際観光都市の側面もあります。首都のニューデリーからは南東へおよそ500km離れていますので、独立性の高い都市圏であり独自の経済活動が活発な地域となっています。
周辺地域や隣接国などでは豊富な森林資源に恵まれている環境であり、インド国内の中でもラクナウの木材市場は比較的良好な取引状況を維持しているものと考えて良いでしょう。都市周辺の経済成長や豊富な需要予測もありますので、主に建築資材として取引されている木材が多く、その他には家具の加工用にも供されています。インド国内全体での経済発展状況は目覚ましいものがあり、人口増加率も高いために、近い将来にはインドの総人口が中国を抜いて世界最大となることが見込まれています。住宅の不足等の問題も顕在化してきているために、今後の木材需要予測は大幅に高まるものと期待されている現況です。
中堅所得水準者の多いラクナウは、最もインドの経済発展に関する好影響を受ける地域と見られており、木材関連業者の参入も相次いでいます。内陸部であることから国外産の木材の流入が少なく、古くからの地元産業が木材市場の中心的存在となっていることも特徴です。加工工場はラクナウ市街地周辺や衛星都市に散在しており、選択と集中の推進によって、工場の大規模化が今後進展してくるものと考えられています。経済発展の状況は堅調に推移していますので、ラクナウでの木材の需要水準も比較的安定していると判断できるでしょう。

 

 
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