ガーズィヤーバード(インド)の木材市場の現況(令和元年・2019)

 

インドの最北部の州であるウッタル・プラデーシュ州の工業都市「ガーズィヤーバード」は、近年急速に発展を見せたインドでも屈指の工業都市に成長しました。首都ニューデリーの近郊に位置していることから衛星都市とも言われますが、ガーズィヤーバード都市圏の人口は230万人を数える規模となりますので、独立した経済圏も確立しています。一般的なインド国内の都市のイメージとは異なり、近代的な高層ビルが立ち並ぶ中心部の雰囲気は、高度に発展した先進国の町並みにも匹敵するとも言われています。その一方で郊外には昔ながらのインドの暮らしが広がっている、新旧の対比が著しい地域です。
建築ラッシュと人口増加による建築資材の需要は活発で、特に中心地域からやや離れた場所に集中している木造建築のアパートメントは、ガーズィヤーバードへ流入する多くの人を受け入れる住宅となっています。慢性的に見られるインドの住宅不足は、今後解消していく方向へと政策が推進されている真只中にあり、主に中所得者向けの住宅建設の資材目的として木材の取引が行われています。森林面積の減少に伴う木材供給の限界から、木材市場は都市部を中心として比較的相場感が高めに推移しており、ガーズィヤーバードも例外ではありません。工業がメインの都市であるために、大規模な木材市場がしっかりと形成されているわけではありませんが、資材加工業や木材供給業、運搬業などは全体的に活気のある取引が実施されている現況にあります。
デリーから20km圏内である立地条件ですので、住宅の新規着工需要は多く見込まれています。人口増加や産業のさらなる集積など、木材市場の活性化に繋がる要件が背後に控えていると見られますので、投資のタイミングとしては十分に可能性があるものと考えて良いでしょう。インド政府が主体となり計画が進められている住宅建設プロジェクトも、木材市場に活気を与える好材料として判断できます。

 

 
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