ナーシク(インド)の木材市場の現況(令和元年・2019)

 

インド中部の「マハーラーシュトラ州」北西に位置する人口およそ110万人の大都市・ナーシクは、周辺の中心都市都市として繁栄しています。またヒンズー教の聖地の一つにも数えられており、国際的な有名なバラナシとともに多くの信徒が集まる年でもあります。ナーシクを含めたマハーラーシュトラ州は、インド国内でも比較的安定的な発展を見せている地域であり、インド政府が推進している住宅建設に向けた政策を推進している地区です。所得水準は国内でも上位に入る地域ですので、建築需要や家具などの合板需要も概ね好況で、木材市場は活性化していることが指摘されています。
人口が集積しているナーシクの周辺には、木材加工工場が点在しており、一定の木材市場が形づくられている現況で、活発な取引が行われている木材市場も見られます。これにはインド政府が国内産の木材資源を保護し、国外への輸出を事実上禁止していることや、旺盛化する建築需要が背景にあるものとされており、木材市場の価格相場も安定的な水準で今後も推移していくものという分析がされています。
インド国内の人口増加率は、今後も一層継続していくことが見込まれていますので、住宅建設プロジェクトの安定した推進が続くことによって需要の不足が考えられます。一部では国外産の木材を輸入して加工に回すなどの動きも見られていますが、ナーシクは内陸部に位置しているために周辺森林地域からの供給が継続的に行われています。現時点での森林被覆率を近い将来に全国の3割に回復するとした政府の目標が定められたことから、木材市場の活性化と安定化は略確実に推移するものと考えて良いでしょう。海外資本と国内資本との競争も見られるようになっておりますが、ナーシク周辺は古くから経済活動を行っている地元木材産業も多く、木材市場の現況は地元資本がイニシアチブをとって決定される傾向にあります。相場の推移をチェックしながら、適切な投資の時期を見定めていきましょう。

 

 
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