アウランガーバード(インド)の木材市場の現況(令和元年・2019)

 

インド西部のマハーラーシュトラ州の都市であるアウランガーバードは、人口がおよそ140万人の都市です。熱帯性の乾燥した気候(サバナ気候)に区分され、暑さは厳しいものの比較的過ごしやすい地域とされています。インドの民族衣装であるサリーに代表される綿織物産業が伝統となっていますが、近年の社会構造の変化に伴って多くのIT企業が立地するようになり、金融機関の集積とも相まって近代化への転換が劇的に進行している都市の一つに数えられています。歴史はきわめて古く、400年前には既にインド中部の交通の要衝として発展していました。当時から残る伝統産業と近代の産業がミックスし、独特の活気が感じられる成長著しい都市です。
その他の大都市との距離も近いという関係から、人口増加率も高く住宅需要も高く推移しています。アウランガーバード周辺地域は木造建築の住宅も少なくありませんので、建築資材としての木材需要は活発になっていることもあり、木材市場の安定感は評価できる現況にあるでしょう。古い歴史のある地域ですが、その一方で木材市場が高度に発展していたわけではなく、特筆するべき木材工場も多くはありませんので、今後の人口増と政府推進の住宅建設プロジェクトの推進状況に合わせて、大きく発達する伸びしろのある地域と見ることができます。気候の関係上、石造りの住宅も少なくありませんが、新規着工されるアパートメントタイプの住宅は木造建築であるケースも多くなり、ベースとなる大型木材のほかにも家具加工用の材料需要も見込まれます。国外からの木材輸入が禁止されている保護政策も、インド国内産の木材の安定的な取引状況に好材料となると見ても良いでしょう。経済発展状況は、中国を抜いてインドの勢いが加速度を増していくことも見込まれています。旺盛な需要と建築ラッシュなどは、アウランガーバードの木材市場を肯定的に見ることができる重要なポイントと言えます。

 

 
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