ラーイプル(インド)の木材市場の現況(令和元年・2019)

 

インド中央部の大平原に位置するラーイプルは、北西にはマイカール丘陵・南には深い森林が広がり1960年代から木材市場が活発です。取り扱っている材木はウォルナット・ローズウッドの2種類で、主な輸出先はアメリカ・イタリア・フランスそして日本といった先進国です。この木材市場はラーイプルの財政の約70%を占めているため、都市に暮らす人々も木材の伐採作業や加工といった関連業種に就いているのも特徴になります。2019年・令和元年のラーイプルの木材市場の現況は、日本向けのウォルナット材とローズウッド材の輸出率が2015年と比べて、2.6倍の年間約6900トンに増量していることが東京税関の目録資料で見る事が出来ます。増加した理由として挙げられるのは、日本国内で輸入住宅の注文施工が人気を集めていることが起因していると考えられます。ウォルナット材とローズウッド材は主にヨーロッパ北西部やアメリカ西海岸の住宅建築に古くから用いられていた木材で、断熱効果に優れているのが特徴です。1960年〜1990年代までは、これら材木を住宅建築に頻用していた国々が主な取引相手で、日本はごくわずかな輸入に留まっていました。しかし、1960年〜1990年代までの大口取引相手であったアメリカ・フランスへの輸出量は両国合わせて年間で約7000トンであったこと考えると、令和元年以降は日本だけで2国への輸出量を超えることが明確です。ラーイプルでは現況の木材市場の活性化を今後も維持するため、年間の木材伐採数を大幅に増やす計画がなされています。そしてこれから長期間の安定した木材の供給を実現するために、ラーイプルがインド政府の支援を受けて木材を伐採をした地域で同じ木材を植樹する運動も2005年から進めています。現況維持だけでなく、未来も見据えたインド・ラーイプルは今後も先進国への輸出量を維持して、木材市場を大きくしていくことでしょう。

 

 
トップへ戻る