カイベー(ベトナム)の木材市場の現況(令和元年・2019)

 

カイベーの木材市場は、現況では状態が良いと言えます。その理由は、木材製品の輸出が好調であるからです。日本をはじめとして、アメリカやEU向けの木材輸出額も年々増えており、今年も増加することが見込まれます。ベトナムは豊富な森林資源を有しており、それを管理して生産量を増やす体制が整っていることが、木材市場の調子が良い理由です。一番輸出額が多い相手先はアメリカで、木材以外にもアパレル商品や水産物などの輸出額が高くなっています。
ベトナムの木材や木工品は世界120か国にも輸出されており、木工品に関しては世界で5位、東南アジアでは1位の数値です。こうしたことから木材市場も安定していて、工場を持つ企業もインフラ整備を整えており、さらに発展するための土壌が形成されつつあります。昨年の木材関連の輸出高は前年比16.8%増で94億ドルでしたが、好調の流れから今年は100億ドルを超えるのではないかともいわれています。ちなみに、農林水産関連の中でも木材が最も輸出額が高くなっています。
好調の流れにはCPTPPの影響もあるでしょう。ベトナムではCPTPPの批准以降、各国のバイヤーからの注文が増大しています。これまで中国に頼っていたところが、ベトナムに乗り換えるという傾向も見せているようです。ベトナムで貿易協定が発効されたのが2019年に入ってからであるため、この恩恵はまだ始まったばかりと言えます。もともと木材市場が強かったベトナムなので、それによる恩恵は今後もっと増えるかもしれません。
事実、木材加工関連の企業がベトナムへの設備投資を増やしているということや、輸出関連の契約数が2019年になってから30%以上増加したなどの情報もあるので、まったく条約の影響がないとは言えないでしょう。最大の輸出相手国であるアメリカとの間では貿易摩擦が生じていますが、別の好調の波があることによってカイベ―の現況は悪くはないと言えます。

 

 
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