ヴィンロン(ベトナム)の木材市場の現況(令和元年・2019)

 

令和元年(2019年)のヴィンロン(ベトナム)における木材市場の現況は、総じて活況であるといえます。これは、アメリカや中国、日本へ向けた木工製品の輸出が引き続き好調であることが主な要因です。加えて、EU諸国への輸出も伸びており、この傾向は本年も続くものと思われます。輸出額の割合も、農林水産物全体の約3分の1を木工製品が占めるなど、ベトナム経済全体を牽引しているともいえそうです。このように木工製品の輸出が好調である背景には、ベトナム国内にて安価で良質な木材を調達できることがあります。近年では、林業の先進諸国より管理に関するノウハウや労働効率上昇のノウハウを吸収し、ますます生産効率を向上させていることも事実です。さらに、大規模な森林を育てることで将来の供給不足への不安に対して備えつつある点も見逃せない好材料だといえます。ベトナム国内の木工協会と各企業の間では、違法木材をけっして使用しない旨の取り決めがなされ、業界内での信頼関係も以前とは比べものにならないくらい高まりつつあるのも良い兆しです。ベトナムの関係当局は、今後も持続可能な林業を目指して合法的に伐採された木材と合法木材を原料とする製品のみを取り扱う方針を示しています。違法に伐採・取引きされた木材や木工品は、世界の信頼を失うだけでなく、不当な安売り競争は一時的な良くてもいずれは自分たちの首を絞めてしまうものです。この辺りからも、ベトナムの木材輸出にかける「本気度」がうかがえます。今後は、アメリカや中国、日本のみならず自由貿易協定を交わした国々への輸出拡大も視野に入ることでしょう。そして、取扱量が増加すれば安定した原料の供給源を確保することも必要です。ライバル国との競争に生き残っていくためには、さらなる経営の効率化や最新技術の投入を行っていくことも求められます。一方で、ベトナム国内では環境に配慮した木材や木工品の需要が高まってきているのも事実です。こういった時代のニーズにうまく応えることができれば、今後もヴィンロン(ベトナム)の木材市場は安泰だといえるでしょう。

 

 
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