ムイネー(ベトナム)の木材市場の現況(令和元年・2019)

 

ベトナム南部のビントゥアン省のファンティエントにある都市がムイネーです。ここは南シナ海に面した土地柄、1920年から貿易港として栄えてベトナム国内はもちろんのこと、隣国のミャンマーからも多くの木材が集って輸出されています。ムイネーの令和元年・2019年の木材市場の現況は、東アジア(日本・韓国・中国)向けの輸出量は約92000トン、ヨーロッパ向けの輸出量は約140000トンになっています。この数字から見ると、ムイネーの木材市場の現況を支えているのは主にアジア市場であるということが伺えます。現在のムイネーで取り扱ってる木材はスギ・コクタン・アカマツの3種類で、これらを材料にした住宅や家具を生産しているのが先に挙げた日本・韓国・中国です。なお、1990年代まではムイネーでもっとも多く取り扱われていた木材は、ローズウッドでした。この木材はヨーロッパでは住居・調度品によく用いられるものです。現況のようにアジアへの輸出量よりもヨーロッパの方が多かったのですが、ベトナム国内の自生するローズウッドが激減したことを受けて政府は伐採を制限する条例を設けました。これが影響してヨーロッパへの輸出量も減り、代わりとなるスギ・コクタン・アカマツを取り扱うようになって現在に至りました。ムイネーの木材市場はアジア諸国の中でも群を抜いて多いのが特徴です。特に日本向けのスギ・アカマツの輸出量は、年間約45000トンであり韓国・中国の2倍以上であることがわかります。これは日本の一般的な住居建築にスギ・アカマツを使用しているため、消費量が多いということを意味しているといえます。ムイネーの令和元年・2019年以降の木材市場の現況からその後の動向を推察すると、今後もアジア向けの輸出量が減ることはないといえます。ムイネーの経済を担う大切な木材市場なので、ベトナム政府も輸出を円滑にする十分なバックアップをしていくことでしょう。

 

 
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