三重県鳥羽市における木材市場の現況(2019・令和元年)

 

令和元年の三重県鳥羽市の木材市場は、市場が開設された1960年から大幅な収益アップになっています。現況では取り扱っている木材の45%が国内市場へと向けられていますが、2001年からアメリカ・オランダ・スペインの3か国に向けた輸出量が年間55万トンで市場の大きな収益に繋がっているのが特徴です。三重県鳥羽市の木材市場で取り扱っているものはスギ・トドマツ・イチョウの3種類で、三重県内だけでなく和歌山県の紀伊山地で伐採されたものも含まれています。鳥羽市は三重県内有数の大型貨物船が停泊できる港を有しており、木材市場を支える基盤が揃っている場所とも言えます、2019年現在、市内に計2箇所の材木加工場もあるため港から運び出される前に建材や一枚板に加工されて船に積まれています。加工費用が加算されているため、他の木材市場よりも割高な価格で取引をされていますが、スギに至っては10kgの一枚板で約2000〜3000円と国産では安い価格です。高品質で安いスギを販売できる理由であげられるのは、国内有数の山林である紀伊山地が間近にあるからといえます。この紀伊山地で伐採されたスギは耐久性があり、湿気にも強いという特性から近年は東南アジアで人気を得ている建材です。特にマレーシアとシンガポールでは、富裕層が住居建設時で積極的に日本産のスギを使用するので単価が安くても大量販売によって大きな利益を得られています。しかし世界で需要が高まってきたことで、環境破壊に結び付く過剰な伐採に林野庁は警鐘を鳴らし始めました。三重県鳥羽市の木材市場が令和元年の現況で年間55万トンになっていますが、2020年にはこの総数を40万トンまで減らして環境保全を務めるように三重県及び鳥羽市に通達を出しました。今後は伐採をした場所に新たなスギを植樹しながら、限りある木材資源を守っていくことになります。令和元年以降の三重県鳥羽市の木材市場は縮小傾向にありますが、収益だけに着目すると大きな伸び率であるといえます。

 

 
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