三重県多気郡における木材市場の現況(2019・令和元年)

 

三重県多気郡は、気町・明和町・大台町の3つの町で構成されている自治体で、三重県の南部に位置しており東西に細長い群域を持つ場所です。群域の大半は山間部で、東側の多気町は北部を伊勢湾に面したエリアで、住宅地が広がる場所です。三重県多気郡の大台町は3つの町の中で最も面積が広く、山間部の面積が広いエリアです。大台町では2003年に8つの森林所有者と2つの地上権者のグループ認証として、FSC森林認証を取得し認証面積は1,832ヘクタールといいます。認証森林の現況は、人工林が全体の73%を占めており、その中でも35年〜45年の林分が極端に多い環境になっているといいます。木材価格が落ちて利益を見込むことができない状況下で、適切な間伐などの施業を推進することや資源構成の平準化が当時の課題になっていました。

 

人工林は下層植物が豊かであり、認証審査や年次監査を実施した際には、適切な管理が行われているなどの高い評価を得ています。当エリアはカルスト地形にブナ林が広がる、林内は貴重な植物の多く存在しており保護価値が非所に高い森林としての評価を得ているのです。森林を守ることは地球温暖化防止にも役立てることができる、そして木材市場を活性化させることができるなどのメリットがあります。ただ、林業を営む人々は高齢化が進んでいる、歳を取ることで山出の仕事ができなくなり森林を放置したままにしてしまう、適切な間伐ができないと森林の生態系に変化が生じやすくなるなどデメリットも少なくありません。三重県多気郡では森林の認証を通じて森林を守るための様々な取り組みを行っており、三重県多気郡には企業により経営が行われている山もあるといいます。個人での林業には高齢化や後を継ぐ者がいないなどの理由で荒れ果ててしまう、これが木材市場に悪い風を吹き込む要因に繋がりますが、企業ベースで山を守り育てることは木材市場の活性化にも繋がる良い部分といっても過言ではないのです。

 

 
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