秋田県男鹿市の木材市場の現況(令和元年 2019)

 

秋田県男鹿市は秋田県の西部にある男鹿半島に位置し、半島のほぼ全域を占めている市です。総面積はおよそ241平方キロメートルで、山と海が織りなす美しい景観が大きな魅力となっており、伝統行事である「なまはげ」の故郷としても広く知られています。男鹿市の主な産業は農林水産業で、県内の漁獲量の過半数が男鹿市で水揚げされている他、梨やメロンなどのフルーツや稲作などが盛んです。林業に関しては森林面積が124平方キロメートルと市面積のほぼ半分で、秋田名産のスギを中心とした木材市場も活発な様相を見せており、生産額は2014年から増加傾向に転じ、昨年からは約2割を超える増加を見込んでいるなど林業は市の財源に欠かせない存在に成長しました。その多くは原木での流通で、次いで住宅用木材やチップ、合板などに加工されており、国内はもとより海外への輸出用資源としても重要視されています。また、男鹿市では木材市場と連携して市で製造した木材の利用促進に関する基本方針を打ち出しており、公共建築物に対する地元産木材利用の目標や、地元産木材の利用を推進すべき建築物の選定など、利用促進に向けた取り組みを開始しました。その目的は市民に対して木の良さを実感する機会を設ける他、木材の特性や木材がもたらす効果を幅広く提供することと、木材の更なる需要を創出することで林業の再生を通じた森林の適正な整備に繋げることによります。加えて、需要が拡大することで山間部を始めとする地域の活性化と雇用の創出を図ることにもなり、経済効果を高めることにも直結します。これらに並行して木材市場に求められていることは森林の育成と保護に関することで、特に海岸線で飛砂防備や防風に重要な役割を果たしているマツ林に集まる松くい虫被害が広まり、市域はもちろん県北部まで被害が広まっているため対策が急務になっています。これらのことから、更に活発化すると予想されていることが男鹿市の木材市場の現況です。

 

 
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