宮崎県都城市の木材市場の現況(令和元年 2019)

 

宮崎県都城市は県内でも南西端の鹿児島県との県境に存在する自治体で、西には霧島山地系の山々、東には鰐塚山地系の山々に囲まれています。中でも霧島山地系統では、モミ・ツガの樹木の他に広葉樹が見られ、家具材に活用され古くから木材加工業や製材業が盛んに行われた地域です。
植林でスギが植えられた事情もあり、スギ製材のための拠点も見られるため、自治体の主要な産業に林業が存在します。宮崎県都城市の森林面積は4万4,700haであり、そのうちの3万1,600haをスギの人工林が占めている特徴が見られます。
2019年の現況においては、かつては93の素材生産業者が存在しますが、現在では減少傾向が見られ、比較的に規模が小さい零細業者が多いです。木材市場に関しても、宮崎県都城市内には3ヶ所存在しますが年間の取引量が集荷分を併せて18万m3となります。
製材工場は域内には73か所存在しますが、外材を扱うこともなく、国産材のみを扱った工場で占めています。製材工場における原材の消費量もは33万3,000m3となり、1万m3以上を消費する大型工場が9ヶ所で宮崎県内でも半数以上が宮崎県都城市に集中しております。
出荷先は首都圏向けの建築物利用が多く、年々増加基調になり、現況では2019年以降も需要増が見込まれます。もっとも宮崎県都城市内の木材市場は昭和31年に開設された経緯がありますが、その後は安価で良質の外材の輸入などの影響で出荷が落ち込み傾向が見られたのも事実です。
しかし県内でもスギのブランド化を推し進めた点と、国産材の見直しも行われたことなどの事情により、復調の兆しがあります。スギのブランド化では、地域の名を冠名に付けた「みやこ材」をブランド名にして、北九州地方首都圏向けの出荷を強化しています。
なお安定供給とコストカットの課題も存在しますが、「日本一の木材加工・流通基地づくり」を目指す取り組みが実施され、現況でも行われています。地域内では「みやこ材」が出荷量・品揃え・品質などの面でも評価されており、一層の供給体制の強化にも取り組んでおります。

 

 
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