鹿児島県西之表市の木材市場の現況(令和元年 2019)

 

鹿児島県西之表市は、鹿児島市からおよそ115キロメートル離れた南の海上にある大隅諸島を構成する島のひとつ種子島の北部に位置する市で、面積はおよそ205平方キロメートルと種子島の総面積の約45パーセントを占めている島の中心都市です。島の南部に種子島宇宙センターがある関係で宇宙関連施設が数多く建てられるなど、日本における宇宙開発の重要な一翼を担っています。西之表市は鉄砲伝来の門倉岬など観光地として全国的に有名で市の大きな財源となっており、他の産業としてはサトウキビやブランド牛の種子屋久牛などの農畜産業が基幹産業です。西之表市における森林面積はおよそ125平方キロメートルで総面積の61パーセントを占めていますが、そのうちの国有林や市有林などは全体のわずか20パーセント前後である上、その85パーセントは水源かん養機能又は山地災害防止機能を重視する「水土保全林」となっており、森林土壌の発達と保全を推進する観点から一定レベルの維持を基本としているため、伐採面積の縮小や伐採時期の長期化などのさまざまな計画を実施する森林となっています。したがって、西之表市の第一次産業における林業の割合は全体の2割程度となっていますが、適正な伐採計画の下で行われている林業部門の生産額はわずかながら上昇傾向にあり、西之表市の第一次産業の発展に貢献しています。木材市場で取り扱っている木材はスギとヒノキが中心で、一般用丸太材とパルプ材が生産量の大部分を占め、次いでおがくずや木炭、しいたけ栽培用の原木となっており、これらの全てが前年度の生産額を超えているなど、規模は小さいながらも大変活性化しているのが西之表市木材市場の現況です。また、製材所などから出る廃材をチップに加工したものや、林業で副生する間伐材などを発電用燃料として島のディーゼル発電の一部を賄う計画が動き出すなど、木材市場を中心とした今後のプロジェクトにも期待が寄せられています。

 

 
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