鹿児島県曽於市の木材市場の現況(令和元年 2019)

 

鹿児島県曽於市は鹿児島県の東部、大隅半島の北部に位置する市で、面積はおよそ390平方キロメートルです。山林が市の総面積の約60パーセントで、農耕地が約32パーセントを占めるなど、畜産と畑作を中心とした農業が盛んな地域です。市の中央部を国道10号線が東西に走り、南北には国道269号、南西部に東九州自動車道、東部に地域高規格道路が整備中で、鹿児島空港や宮崎空港までおよそ1時間前後でアクセスできる大隅半島の交通の要衝地となっています。市総面積の84パーセントを占める森林面積はおよそ230平方キロメートルで、スギとヒノキを主体とした県内でも有数の林業地域です。毎月2回の定例市を設けるなど木材市場は活発で、主に曽於市近郊を始めとした鹿児島県内と、宮崎県南部地域を中心とした業者と取引されています。木材市場の市況は、スギは直径13センチ未満の直材は10600円で昨年と変わらず、14センチの直材は11600円、14センチ以上18センチまでの直材は12200円と昨年よりもやや高値で推移しています。ヒノキの価格は弱含みで、18センチから28センチまでの直材は何れも15000円前後と相場は横ばい状態となっているのが現況です。現在は商品として流通可能な状態に成長している森林が多いため、今までの「育てる」時期から「収穫する」時期に入っており、木材市場の指示の下で計画的かつ効率的に伐採と搬出作業が進められ、原木を始めとして住宅用建材や合板、パルプ、おがくずなどに加工されて流通しています。こうした状況の中、今後の木材市場に求められていることは、しっかりとした林地調査を行い生産体制を更に強化した上での再造林の計画立案です。森林が本来持っている水源のかん養や、土地の流出防止などの生活環境の保全等を前提に、水土保全林や資源の環境利用林などの区分を明確にした森林施策で、限りある資源の整備について期待が寄せられています。

 

 
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