鹿児島県さつま町の木材市場の現況(令和元年 2019)

 

鹿児島県さつま町は鹿児島県の北西部、北薩摩地域の中心部にあり北側には標高1,067mの紫尾山が聳え立ち、丘陵起伏な山々がさつま町を囲むような形で形成されています。さらに、さつま町の中央には南九州一といわれている川内川が流れており、山間部の急峻な地形を利用した発電所や洪水調節を目的にしている西日本最大級の鶴田ダムがあります。このダムや川にちなんだイベントが毎年開催されており地域活性化の原動力になっているのです。

 

農林業が日本の経済基盤になっていた時代は、水稲や養蚕・畜産・製材をメインにした農業や林業が基幹産業になっていました。鹿児島県さつま町の地場産業は竹材工芸・木材加工・焼酎製造・食品加工がメインで、豊富な地域資源を利用した焦眉事業所が大半を占めています。また、町域にある林道の総延長は約126km、徐間伐採作業や木材搬出など林業に役立てられています。ただ、森林は地域資源としての価値を持つもので、林産物の生産だけでなく水源かん養や環境保全、そしてリラクゼーションなど様々な機能を持つもので、これらの機能を有効にする目的で林道整備が進められているなどの現況もあります。

 

鹿児島県さつま町の森林面積は19,901ヘクタールで、町の総面積の約66%を占めます。山林の大半は杉や檜などの人工林で成熟した森林資源を持ちます。ただ、森林所有者の高齢化や後継者不足などにより、放置山林が増加しているなどの現況があります。さらに、近年木質バイオマス発電施設などに木材需要が高まっているため、森林伐採が行われるものの再び植林されることが少ない、このような現況になっており森林があるのにも関わらず公益的な機能の発揮への期待ができない、木材市場の課題を持ちます。鹿児島県さつま町では豊富な森林資源を林産業を生産する場として考え、森林が持つ多面的な機能を発揮させること、環境保全や地球温暖化防止の意識向上に役立てることができる森林整備が必要不可欠としています。

 

 
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