鹿児島県大崎町の木材市場の現況(令和元年 2019)

 

鹿児島県大崎町の木材市場の現況ですが、大きく分けて3つの特徴が有ります。1つ目は例年に比べて木材輸入量が増えていると言うことです。理由としてはオリンピック需要があります。一見オリンピックとは関係が無さそうな鹿児島県ですが、東京で選手村やドーム建設のために莫大な木材が必要になります。仮設住宅を作るだけでも相当な量です。それを東京だけで集めようとするものならすぐさまパンクしてしまいます。倉庫の中に持てる在庫量にも限りが有るので、各県ポイントとなる市町村に買いだめしておく必要があるのです。その一つが鹿児島県大崎町です。2つ目は輸出量が年々増えていると言うことです。特に今年は中国に輸出する分がかなり占めているのが特徴です。中国産の木材と比べて一本当たりの単価が高いですが、中国産と比較すると高温多湿でも生き抜いてきた証拠に災害に強いです。このため、中国の富裕層が買いだめする傾向にあります。富裕層にとって単価が高かろうが左程問題では無いため、その良さを知った中国人に評判を呼び、年々注文が増加しているのです。近年は中国でも異常気象が多く発生しているため、来る災害にむけての準備の一つが日本の木材を用いた建物建築です。3つ目は本格的な台風シーズンが来る前に生い茂った木を伐採していると言うことです。例年に比べて気持ちは止めに伐採する理由として、集中豪雨が来たときに辺り一面台無しになり、売り物にならない年が有った経験が鮮明に残っているから、各業者はある程度育ってきたら見切りを付けて出荷するようになったのです。去年は秋に大きな台風が連続して発生しました。鹿児島県も例外なく被害を受けたので、その点は敏感になっています。あまりに切りすぎても今度ははげ山になってしまうので、現状維持するべき所と伐採する所を上手に分けているのは数少ない職人です。後継者を育てないといけないつらい面もありますが、優秀な職人に支えられて今日の林業があります。

 

 
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