鹿児島県東串良町の木材市場の現況(令和元年 2019)

 

鹿児島県東串良町は大隅半島の東部に位置する町で、志布志湾に面しています。
自然に恵まれた東串良町とその周辺地域は、木材を取り扱っている会社も多いです。
木材市場の現況は2019年も安定しています。
木材の生産量は昭和30年代にピークを迎えてから徐々に下降し、全盛期の4分の1まで落ち込みます。
林業は長い間停滞し後継者問題も深刻化していましたが、ここ数年で状況が大きく変化します。
落ち込んでいた木材の生産量が徐々に回復し、輸出量は10年で30倍以上になっています。
日本で最大の木材輸出量を誇っているのが、鹿児島県の志布志港です。
日本の木材輸出において大きな貢献をしているのが九州ですが、九州の中でも志布志港は群を抜いています。
2018年の木材輸出量もトップで、9年連続で日本一に輝きます。
林業復活のアイデアのひとつが丸太の輸出で、3つの地域の森林組合が協議会を設立します。
1つの森林組合だけだと丸太の供給量に限界がありますが、近隣の組合と連携すれば丸太の供給量が安定します。
中国への輸出を始めたことで、輸出量が一気に増えます。
大隅地方の林業も回復し、成長産業に進化しつつあります。
エリアの活動は日本全国から注目され多くの林業関係者や行政関係者、木材業界の関係者が鹿児島まで視察に訪れています。
志布志港には丸太の山があり、海外から様々な会社のバイヤーが丸太の買付けに訪れます。
1度に5万本以上の丸太を購入する会社もあります。
丸太は中国の加工工場に到着すると、家電製品や機械などを輸送するときに使う梱包材の材料などに加工されます。
中国ではネット通販を利用する人が多く、梱包材の需要が急増しています。
様々な事情があり国内の木では不足するため、世界各地から多くの木を輸入します。
その中で増えているのが日本の木材です。
日本の木材は質が良く、地理的にも近いので輸送コストが安いというメリットがあります。
中国の需要が増加したことで、志布志港からの木材輸出は10年間で100倍になっています。

 

 
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