鹿児島県大和村の木材市場の現況(令和元年 2019)

 

鹿児島県にある大和村は奄美大島のほぼ中央に位置している村で、大島郡に属しています。この村の集落は全部で11あり、これらの集落が全て東シナ海に面しています。その背後には奄美群島最高峰である湯湾岳とそれに連なる山々がそびえており、豊かな自然に囲まれた環境となっています。鹿児島県大和村の湯湾岳地域は奄美群島国定公園の特別保護区に指定されているエリアになっており、村内に海水浴場もあり、マリスポーツなどを楽しむために観光客も良く訪れます。
こうした環境であるため、林業は鹿児島県大和村ではそれほど行われておらず、木材市場も生産的な視点では活況もない状況と言えます。鹿児島県大和村の産業は農産物生産がメインであり、主な農産品にスモモやポンカン、タンカンなどの果樹栽培商品があります。鹿児島県大和村の役場では特用林産物助成事業も行われていますが、その対象となる林産物は椎茸とシキミとされており、これらの林産物の生産が奨励されています。役場では林産物の経営支援として、特用林産物助成事業制度を設け、特用林産物を栽培し、実際に出荷している村内居住者を対象に助成を行っています。助成対象とされているのが椎茸種駒やシキミ苗木やシキミ用肥料とされ、これらの苗等の購入費用の半額助成が行われています。したがって、鹿児島県大和村は林業よりも農業の視点から産業育成が行われており、この村での木材生産は盛んではない現況といえます。
しかし、木材消費については、住宅建築などで必要な木材に対するニーズもあり、島外からの輸送によってこうしたニーズに対応している現況です。例えば、鹿児島県大和村では島地形特有の気候風土や高温多湿の気候などを十分に考慮した住宅づくりを提案するハウスメーカーなども営業しており、木材市場については生産よりも消費の方が相対的に多くなっているという現況と言えます。このように、鹿児島県大和村の木材市場の現況は消費ベースと言えます。

 

 
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