鹿児島県宇検村の木材市場の現況(令和元年 2019)

 

鹿児島県宇検村は鹿児島県の奄美大島の中に位置する、大島群に含まれる村です。大島群は9つの町と2つの村で構成されている行政群です。奄美大島の西南部に位置しており、焼内湾と呼ぶ入り江が村域に大きく食い込んでいるのが特徴で、焼内湾の外側には枝手久島と呼ぶ奄美群島最大の無人島も村域に含まれます。集落は焼内湾周辺で、村域の約90%が山間部です。鹿児島県宇検村の産業は漁業や農業が中心で、クルマエビの養殖、黒糖の製造販売、タンカン・マンゴー・パッションフルーツなどの農産物、そして奄美大島特産の黒糖を原料にした焼酎などが主な特産品です。山間部が多いなどからも林業が盛んに行われているイメージが強いのですが、それほど活性化されているものではない、このような現況があります。ただ、鹿児島県宇検村では村の約9割を占める森林資源は、今夏の世界自然遺産登録に向けて様々な取り組みが行われていること、森林資源の多面的機能の発揮の目的で森林整備および循環型林業の推進を図ることを掲げています。さらに、緑化推進の目的で村植樹祭を実施するなど、森林を守るための様々な試みが行われている場所です。

 

木材市場においても、村の中での産業に役立てられており公共施設の建設、漁船に使う木材など多方面で木材は活用され続けています。また、奄美大島は台風の通り道になることが多い場所ですから、災害で壊れた建築物の補修などにも木材は欠かせない存在です。台風が近づくと多くの流木が焼内湾の中を漂う、海岸などに流れ着などでその都度撤去が必要ですが、こうした流木をはじめ村民が排出した木材は、県地域振興事業を活用して小型の木材粉砕機を導入、細かく粉砕した後に堆肥の原料や土壌改良材として活用する取り組みを行っているようです。流木などを含めた漂着ゴミの量は年々増加傾向にあるといわれているのですが、国の補助事業の海岸漂着物回収処理事業を利用して、海岸線などの漂着ゴミの回収および処理を行うなど、鹿児島県宇検村の環境保全を実施しています。

 

 
トップへ戻る