鹿児島県龍郷町の木材市場の現況(令和元年 2019)

 

鹿児島県龍郷町は奄美大島にある町で、江戸時代から島津藩の御用地として大切に扱われてきました。ここは太平洋・東シナ海の2つの海に面していることから奄美大島内でもっとも大きい港があり、明治初期にはオランダからやってきた商船も寄港していたほどです。鹿児島県龍郷町の令和元年の木材市場の現況は、大島内で伐採されているカラマツ・ヤシ・スギの3種類の木材の収益率が前年2018年よりも25%増となっています。林野庁が調査を開始した1970年だと、鹿児島県龍郷町で扱われていたカラマツ・スギはすべて九州本島向けのものしかなく、取り扱い数も年間2600トンとごく限られた数値でした。しかし現在は鹿児島県龍郷町の港から鹿児島県指宿市を経由して西日本へ運ばれ、さらに関西の神戸港からアメリカ・カナダ・東南アジアへとヤシ・カラマツが輸出されるようになり、木材市場は大きな発展を遂げたといえます。輸出がおこなわれるようになったのは1995年からで、大島内で伐採されたカラマツはアメリカでは住宅建材として用いられており、火山灰の土壌で育った大島産カラマツは高い保湿性と強度を有していることから、アメリカとカナダで注目されるに至りました。ヤシに至っては東南アジアへと運ばれたのち、住宅建材として使われています。近年は東南アジアでは自生しているヤシが減少していることから、海外からの輸入に頼る傾向が強くなっているため鹿児島県龍郷町のヤシの取り引き率が上昇している要因といえます。国内の場合、主要な建材として使われるよりもエクステリアの一部であったり調度品に加工されているため、2018年度の国内消費は約9万トンしかありませんでした。令和元年以降の鹿児島県龍郷町の木材市場の動向は、東南アジア向けの輸出量がさらに20%高くなれば、鹿児島県内の木材市場の中でトップ5入りを果たして大きく市場を拡大しつつ収益も伸びていく見解になっています。

 

 
トップへ戻る