クアンタン(マレーシア)の木材市場の現況(令和元年 2019)

 

世界中に輸出されているマレーシアの木材は、日本も勿論輸入しています。豊富な森林資材を有している国なので、木材市場の現況は活発で、2019年も上昇傾向は続いています。しかし、サバ州で一時的に原木の輸出禁止令が出されてしまいました。これは、サラワク州が政治の影響で、伐採許可量が削減されてしまったことから南洋材合板に欠かせないサバ州に飛び火して禁止令が出てしまったからです。南洋材にとって、サバ州の原木はかなり重要なので、この影響が現況にも響いています。したがって、丸太の品薄状態になるので合板の価格高騰しています。そして、サラワク州のメーカーも価格が上がることに対して警戒しているので市場にじわりじわりと様々な悪影響があると予測できます。ただ、マレーシア産の木材市場の上昇は、輸出禁止があったからだけではなく、違法な森林伐採が多発しているために保護を求める声が高まってきていることもあります。また、木材を運搬するための林道が整備されてないので雨季の際の大量な雨で運搬は滞り、輸出が遅れたりできないという事態が発生します。実際に2018年に大量の雨が降ったことがあり、その影響から丸太の生産地の道はぬかるんで輸送が滞ったことがありました。多くの輸出入の場所となっているクアンタンの機能低下もあり、このような事が原因の一つ一つとなって、マレーシアの木材市場は上昇してしまったのでした。世界でも資材輸出において主要な国であるため、こういった状況がつづけば日本にとってもかなり問題となります。例えば、住宅関係において木材の輸入価格が高騰すれば、必然的にそれを利用した建物は高くなってしまいます。すると、買い控えする方が増えてしまうので住宅メーカーは売上が減ります。購入者が少なければ、メーカーも建設業者に依頼をする事も減りますから仕事が無くなる会社も増えるでしょう。すると日本の不景気に拍車がかかり、より一層悪循環になっていくのが当然予想できてしまいます。

 

 
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