メルシン(マレーシア)の木材市場の現況(令和元年 2019)

 

マレーシアのジョホール州にあるメルシンは、東南アジア地域の中で活発な木材市場を抱える場所であり町の大きな産業として成立しています。令和元年の現況は、ヨーロッパ・アメリカ・日本に向けた輸出が全体の約72%を占めており、取り扱っている木材はカリビアマツ・レッドウッド・ラウン材・コクタンの4種類です。これらも木はマレー半島に自生しているもので、メルシンから半径30km圏内で伐採できることが木材市場を大きくした要因として考えられます。1968年以降は伐採だけでなく加工をして輸出をするようにもなり、メルシンの東側には海外資本の加工会社が計5件進出しました。町の全人口となる約20,000人のうち、15,000人以上が木材市場と何らかの関わりがある職業に就いているため、今ではメルシンと木材市場は切っても切り離せない関係ということも出来るでしょう。輸出現況を見ると、2019年4月現在でヨーロッパ向けが約32%・アメリカへ約23%・日本へは21%の割合で木材を出荷しています。このうち日本は1990年代までは、メルシンからの輸入は10%未満で目立つ数字ではありませんでした。ところが2000年以降になると毎年のように輸入数が増加をしてゆき、今後も増えていく見込みだと関東税関管轄局の報告書で明らかになっています。増加した理由としてあげられるのは、メルシンのコクタンが住居建設をするうえで非常に加工がしやすくて、耐久度を備えた特徴を持っているからです。大手ハウスメーカーが新築木造建設に用いるようになったために、需要の幅も大きくなって輸入件数の増加へと繋がりました。令和元年以降のメルシンの木材市場の動向を推測すると、先に述べた4か国以外に中国・韓国へも輸入先を増やしてゆき、ますます市場は活発になることでしょう。マレーシア国内では小さな町ですが、今後木材市場を広げることで州を代表する都市へと成長を遂げる可能性があります。

 

 
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