ラブアン(マレーシア)の木材市場の現況(令和元年 2019)

 

ラブアンはマレーシアの南東沖合いに浮かぶ島で、マレー語で「良き港」という意味になります。第二次世界大戦前の1912年〜1940年までイギリス領であったことから、現在もマレー語と英語の2つが公用語になっています。島の約8割が山林になっており、コクタン・チーク・ハードメープルの3種類を伐採して海外に輸出している地域です。ラブアンはマレーシアの中で第4位の木材市場を抱えており、令和元年の現況は年間取引率の約45%がアメリカ、約30%が日本・残りが中国とブラジルになります。ラブアンの木材輸出は1980年から始まり、当時は年間12万トンしか出荷をしていませんでした。しかし1990年に入ると、良質なコクタンとハードメープルのが豊富にあることを知ったアメリカと日本の企業が、共同出資をしてラブアンの木材市場に加工場の建設と伐採設備に投資をするようになりました。この投資を受けたことで、ラブアンでは総人口のうち7割が木材市場関連の工場や現場で働く人が増えて、地域最大の産業へと成長を遂げるに至ります。2018年度の収益は約12億ドルとなっており、輸出が始まった1980年の約15倍にまで成長しました。輸出先のメインであるアメリカでは、住宅建材としてコクタン・ハードメープルが用いられており、ラブアン産の木材は断熱性と柔軟性に長けていることから多くの企業で好まれています。輸出先2位の日本の場合も住宅建材で使用はされえいるものの、従来から使われているスギやヒノキの骨組みを支える補助建材に使う傾向にあります。昨今多発している大型地震に対応できる耐震性を備えた住居を作るには、骨組みに筋違いという木材を取り付ける必要がありますが、この筋違いがラブアン産のコクタンとハードメープルで作られています。令和元年以降のラブアンの動向は、今後も輸出先が拡大していく兆しがあります。木材市場は更なる活気にあふれて大きな収益を得られることでしょう。

 

 
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