シッラマエ(エストニア)の木材市場の現況(令和元年 2019)

 

エストニアのイダ=ヴィル県にあるシッラマエは、フィンランド湾に面した場所にあります。シッラマエは広大な山林を有した町で、シラカシ・タブノキ・ベイマツといった木材の産地として世界でも名が知られたところです。主に日本・韓国・マレーシア・カナダの4か国に輸出されています。令和元年のシッラマエの木材市場の現況は、前年と比べると日本へのシラカシの輸出率が4.6%アップになっておりシッラマエにとって日本が大きな取引市場であることが見て取れます。初めて日本向けに輸出を開始したのは1998年で、その当時は年間12万トンしかありませんでした。シラカシは除湿効果の高い木材で、カシ特有の強度の強さも魅力の1つです。日本家屋では一般的にスギを用いていましたが、1996年に発生した阪神大震災の影響を受けて耐震性に優れた建築物の必要性が高まり、シッラマエのシラカシが注目されるに至ります。2000年以降になると日本だけでなく韓国・マレーシアでも住宅建材として需要が高まった理由は、輸入住宅が人気になっているからだといえます。特にマレーシアに至っては、これまでのような集合住宅に住むのではなく、戸建て住宅を有する富裕層が増加しているため、タブノキ・ベイマツをシッラマエから輸入していることが現地の税関報告資料から見て取れます。エストニアの中で大きなコンビナートを有したシッラマエは、港内に木材加工センターも備わってます。この加工センターが建設されたのが2001年で、年間65万トンもの木材を加工しているので木材市場の中枢を担っているといっても過言ではありません。令和元年以降のシッラマエの木材市場の動向は、2017年までの収益率よりも今後大幅に上昇していくことが予想されます。特に日本・マレーシアではシラカシとベイマツの需要が非常に高く、高品質なものを求める声があるので現況を踏まえると2020年には2か国だけの取り引きでも、年間60万トンを越えることでしょう。

 

 
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