カルドラ(エストニア)の木材市場の現況(令和元年 2019)

 

カルドラはエストニアの東にあるヒーウマー島の街で、ヒーウ県最大の都市です。1600年の大航海時代には貿易港として栄えたヒーウ港があり、アカマツ・シラカバ・ローズウッドなどの木材で東ヨーロッパ諸国と交易をしていた歴史があります。現在もカルドラではエストニアをはじめ、近隣のラトビア・リトアニアで伐採された木々を取り扱う木材市場が活気で溢れているほどです。カルドラの令和元年の現況は、アメリカ・カナダ・マレーシア・日本の4か国を対象にした海外輸出収益が年間約2億ユーロとなっており、国内向けの木材収益と比べると約22倍もの差があります。カルドラでは1998年まではEU連合以外の国に対して輸出はおこなっておらず、1997年の木材市場の収益はわずか120万ユーロしかありませんでした。ところがEU連合では1998年初頭に深刻な不況が訪れ、EU連合諸国では景気回復案をそれぞれ提出するに至りました。その時、エストニアでは自国の豊富な木の資源を生かした、海外貿易に乗り出すことを提示して現在に至ります。カルドラがあるヒーウマー島は活火山があることから、伐採されるアカマツ・シラカバは火山灰の影響を受けて美しい艶と木目を有しているのが特徴です。この特徴があることで、アメリカをはじめカナダ・マレーシアでは高級住宅建材として高い需要を誇る木材になっています。日本でも2008年以降からカルドラよりローズウッドを輸入するようになり、年間約5万トンが東京・晴海埠頭に到着しています。日本では住宅建材のメイン素材ではなく、耐震性を高める「筋交い」に用いたり、エクステリア用のウッドデッキ建材に使われます。令和元年以降のカルドラの木材市場の動向は、海外輸出用の木材の需要率が今後も高くなる見通しなので、収益は更に高まることでしょう。現況からより高い収益になることで、カルドラ全体の財政がますます木材市場が中心になっていきます。

 

 
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