ユフヴィ(エストニア)の木材市場の現況(令和元年 2019)

 

ユフヴィはエストニアの北東部に位置する町で、北部が海で東部が国境に面した地域で、昔から陸運と海運の拠点都市として物流で栄えてきました。エストニアは国土の半分以上が森林で、昔から良質な北欧さんの木材が取れた事で、輸出が盛んに行われてきました。木材市場は伝統産業として、建築用木材だけでなく製紙用のパルプに加工されて輸出されていましたが、世界的な木材価格の下落などで衰退して、輸出も減少しました。近年石油価格の高騰や環境対策の推進により、世界的にバイオマス発電用の木材の需要が増えて、チップに加工して国内で使われ始め、加工工場がエストニア国内で増え始めました。2010年代には、中国や新興国を中心に国内の不法伐採の取締りが強化され、さらに需要の増加に伴ってチップだけでなく、木材価格も高騰し始めました。エストニアでは、1996年に森と木材産業協会が設立され、国内の林産業に従事する企業を管理しています。この団体は、木材の化学的や機械的な処理のマーケティング指導はもちろん、伐採業者で情報交換を密にする事で連携して産業を盛り上げ始めました。その団体が無い頃には、地域の林業業者が情報交換をしてこなかったことで、需要と供給の把握ができなくて林産品の価格が下落していました。この団体は、様々な木材製品を輸出して、中でも鋸木材と吊り上げ材と住宅と家具メーカーのプレハブ材のオートメーション化による加工精度の向上とモジュールパーツの輸出が増えました。団体が結成されて10年間で輸出の選択肢が改善され、付加価値の高い製品が増えました。ユフヴィは昔からエストニアの物流拠点として、鉄道網と港湾が整備されていたこともあり、木材市場の現況ではそのインフラを利用して輸出を中心に活況しています。近年では政府主導で、エストニアの他の地域の林産品を運ぶための、林道や木材輸送用の貨物鉄道路線の整備が進められ、さらなる発展が期待される地域です。

 

 
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