長崎県南松浦郡の木材市場の現況(令和元年 2019)

 

長崎県南松浦郡は、行政区画としてスタートした時点では五島市と新上五島町の1市1町の構成の行政群でしたが、2004年に五島市が群より離脱したため、新上五島町のみの群に変化しています。新上五島町(松浦郡)は、長崎県の五島列島の中で中通島や若松島、その周囲に点在する島々を町域にしている場所で、2019年6月時点での長崎県南松浦郡の人口は約18,000人です。当エリアの中心になるは中通島で、島へのアクセスは佐世保・長崎・博多などからのカーフェリーで行き来が可能です。

 

長崎県南松浦郡の木材市場の現況は、離島などからも島の中で木材を利用する、加工品は船を使い流通が行われる、こうした特色があります。木材としての流通は輸送コストがかかるなどからも、島の中で利用する傾向が強いとされます。ちなみに、長崎県南松浦郡を含む県内の森林は、他の県と比較した場合急峻な地形で入り組んでいる場所が多いこと、林業を行う上で大変厳しい環境を持つといいます。ただ、最近は様々な高性能林業機械の導入が進められている関係から、素材生産の現場の中では生産性の向上・労働負荷の軽減、これらに大きな影響を与えているのが現況です。

 

長崎県南松浦郡の中心になる中通島と若松島は1991年に若松大橋が完成したことで車でのアクセスが容易に行われるようになり、木材の流通にも良い影響を与えています。尚、長崎県南松浦郡の新上五島町は、長崎市の北西約80kmの場所に位置する自治体で、林野率は70%、森林面積は744,285ヘクタールで長崎県全体の約18%を占めている、木材市場の比率も高い場所です。民有林は40,263ヘクタールで人工林は17,910ヘクタール、人工林率としては約44%です。31年生以上の人工林の割合が9割以上と高く、林齢の中では利用間伐できる林分が大半を占めますが成長が遅いことや手入れが行き届いていない森林も多いなど課題が残っているようです。

 

 
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