長崎県諫早市の木材市場の現況(令和元年 2019)

 

長崎県諫早市は長崎県の中央部に位置する市で、県内で3番目に大きな町です。市内には長崎県林業センターがあり、県内だけでなく鹿児島・宮崎の山林で伐採された材木を取り扱っているのが特徴です。令和元年の長崎県諫早市の木材市場の現況は、林野庁の調査は始まった1970年と比べると大幅に輸出が増えていることが分かります。輸出先はマレーシア・カナダ・イタリア・フランスの4か国で、ハイマツ・スギ・ヒノキ・コクタンが主要な輸出木材です。2018年度の取り引き数は約42万トンであり、1970年の時よりも42%もの増加になっていることが報告書から見て取れます。長崎県諫早市には港がないため、海外輸出をする時は鹿児島県指宿市までトラックで運び入れます。現況の輸入増加に対応するために、諫早市では林業センターに隣接した場所に市営の木材加工場を2010年に建設して稼働させています。ここでは海外需要が高いスギ・ヒノキ・コクタンに限定して角材と合板加工がなされており、木材の容積を小さくすることでより効率的に運搬できるようになりました。大口の輸出先であるマレーシアは、諫早市で伐採されたヒノキを昨今では住宅建材として用いるようになりました。主に富裕層の戸建て住宅に使われているため、高品質で木目の美しいヒノキは高値で取り引きされる傾向にあります。国内向けではエクステリアに向いているハイマツの需要が高く、阪神地方や関東に年間約2万トンが出荷されています。長崎県諫早市の木材市場は九州地方の中では6番目の規模になっていて、国内向け市場が非常に少ないのが特徴です。その理由として挙げられるのは、日本家屋に適している住宅建材用の木材の取り扱いが少ないからでしょう。令和元年以降の長崎県諫早市の動向は、輸出用の木材を専門に取り扱う市場に特化することで加工・運搬に掛かるコストを下げていけば、さらなる収益率のアップをはかれるといえます。

 

 
トップへ戻る