衡陽市(中国)の木材市場の現況(2019)

衡陽市は中国湖南省中部に位置する湖南省で2番目に大きな市です。蒸水、耒水と湘江の合流地点にあり、北京と広州を結ぶ京広線、衡陽市と友誼関を結ぶ湘桂線が交わる地点でもあることから、水路、陸路が発達し物流の中心地として栄えてきました。総面積は15000平方キロメートルで主に丘陵地帯となっており、そのうちのおよそ3200平方キロメートルが森林地帯で、総人口はおよそ740万人となっています。衡陽市は鉱物資源が豊富で、それを基にした工業製品の製造が盛んです。主に鋼材や建材、エネルギー機械製造、医薬品、通信産業が多く、湖南省人民政府によってハイテク産業開発区にも指定されており、商業ビジネスセンターを設置するなど湖南省経済の中心地の役割を担っています。このような2次、3次産業がメインであるため、衡陽市の木材市場は取扱量も少なく目立った動向は無いというのが現況です。中国は急激な経済成長に伴って木材需要も急増していますが、その一方、自然環境保護のために天然林の伐採が政府によって禁止されたため木材輸入量が増加し、国内では人工林にシフトし始めています。しかし、環境保護が前提となっているので5年、10年で成長する早成樹木が主流となっているため、木材加工するには材質が柔らかく加工が難しいことが問題です。したがって、当面は輸入木材に頼るしか手はありませんが、工業製品が産業の中心である衡陽市よりも、中国国内の木材物流の中心地である黒竜江省などの東北部に集約されることがほとんどであるため、衡陽市の木材市場には加工された後の合板や特殊合板の流通が主流となっており、木材市場が活発に機能していないことから、木材加工業者の経営水準が好ましくない状況にあることも問題視されています。湖南省では衡陽市周辺の市を木材加工用の人工林造成と紙パルプ産業の成長の重点的建設地区として位置付け、生産能力の向上を目指して原料林面正規の拡大に努めています。