大慶市(中国)の木材市場の現況(2019)

大慶市は、市内に大油田があることで知られています。油田は1959年に発見され、1960年から採掘が開始されました。それ以降は中国最大の油田として、中国東北部のコンビナート地帯に石油を供給します。当の大慶市にも石油関連産業が誘致され、新興工業都市として発展しました。大躍進政策期には、「工業は大慶に学べ」というスローガンが用いられていたほどです。その後は産油量が急減し、深層採油となっていったためにコストがかり、日本への輸出も2004年に停止されました。
とは言え大慶市は油田の街であり続け、大都市として存在しています。人口も多く、観光客も多いことから住宅や宿泊施設の建設や維持管理に、木材は常に必要とされています。木材市場の動向は、現況でも無視できません。石油採掘というと、鉄などの金属が主に用いられそうではありますが、木材も欠かせません。産業のあるところに、木は常に必要とされます。大油田を擁し、大工業地帯として名をはせた大慶市ももちろん例外ではありません。
石油の産出量は以前よりもだいぶ減りましたが、大慶市には大慶ハイテク産業開発区が新たに設けられ、その発展が注目されています。大慶がハイテク産業開発区の承認を受けたのは、1992年のことです。大慶ハイテク産業開発区の主な産業は、石油と天然ガス・電子情報・機械製造・農牧付加価値製品および医薬の6分野となります。どれも成長が期待される分野であるため、力が入れられています。そのためもあって、大慶ハイテク産業開発区は既に600件以上もの特許技術を持つに至りました。この開発区がさらに大きく発展すれば、建物が更に必要になります。その際には木材が大量に使われることでしょう。そうした大量の需要を満たさなければならなくなる可能性もあることから、木材市況は常に注目されています。
このように、油田からハイテク産業への転換がなされつつある地域であるため、木材の需要は続くと見られます。