南寧市(中国)の木材市場の現況(2019)

広西自治区南寧市周辺は、南方における木質ボード産業一大集積地となっており、木材市場は活況を呈しています。中国の経済発展に伴い、木質ボードの需要は増すばかりであり、南寧市を含む平野や低丘陵地帯のユーカリ造林重要性は、現況では極めて高いものとなっています。この地のユーカリ造林は、1980年代に育種技術が発展したことで、盛んにおこなわれるようになりました。1990年代前半には、国内内用および輸出向けの製紙に必要な原料の供給のために、造林はますます推奨されるようになります。その後、長江・珠江デルタなど沿海部で急速な経済成長があり、製紙用よりも合板用の需要が目立つようになります。ユーカリは主に、より高値のつく合板材料として用いられるようになりました。
今日では、南寧市一帯のユーカリは、わずか4年といった短い期間で、合板材料になりうるまでに成長するよう品種改良されており、伐採までの期間が非常に短いとして歓迎されています。東に接する広東省に比べ、広西自治区では都市化や工業化が遅れており、そのため労働力や工場敷地を確保しやすかったこともあり、木質ボード産業が発展しやすい条件にありました。南寧市一帯では中小規模の企業が数多く設立され、各社が簡易ロータリーレースを購入して単板生産をおこない、労働集約によってそれらを合板へ加工してきました。合単板生産では端材なども多く出ますが、それを利用したファイバーボード生産も盛んにおこなわれています。南寧市一帯の木質ボード産業には、原料供給が容易で、低コスト経営が可能であるというメリットがありますが、消費地からは遠く離れています。生産された合板やファイバーボードは、広西自治区外の広東省広州市周辺や成都市周辺および山東省臨沂市などへ運ばれ、家具やフローリングなどに高次加工されているようです。建築用のコンクリート型枠合板も、その大半が長江・珠江デルタなどへ輸送され、消費されています。需要は当分続きそうですから、木材市況の活況も続くと見られます。