徐州市(中国)の木材市場の現況(2019)

徐州市に属する邵州市には、1990年代前半からポプラ人工林材を主な原料とした木質ボード産業が集積し、発展してきました。2008年の時点で、当地には3,000を超す木質ボード製造企業があり、年間生産量は1,000万立方メートルにもなっていたほどです。その殆どが合板のようです。徐州市から大貿易港である江蘇省連雲港まではわずか100キロメートルであり、しかも港までは平坦な道が続きます。立地の面でたいへん有利であり、徐州市の製品の多くがアメリカやヨーロッパなどへ輸出されてきました。製品輸出が盛んになったのは2000年代に入ってからです。2008年には450万立方メートルもの製品が輸出されています。
2008年後半からは世界金融危機の影響を受け、それまでのような輸出が難しくなり、多くの加工企業が生産停止となりました。現況でもその影響は見られ、消費先は国内へと振り向けられています。国内での経済発展は続いていますから、木材には高い需要があり、徐州市の木材市場も活況を呈しています。
徐州市の木材産業発展に利用されてきたのは、ポプラ人工林材です。地方政府が、ポプラ人工林材の活用を積極的に後押ししてきました。1980年代には、周辺の江蘇省や山東省・河南省および安徽省一帯からの原木が、この地に集積されるようになります。その木材を生かして産業を発展させるべく、地方政府は「木質ボード1,000ライン拡張」や「村級1,000万投資プロジェクト」といった目標を1990年代から継続して掲げ、盛んに企業誘致をおこなっています。「板林一体化」というスローガンの下に、早生樹ポプラの人工林造成も積極的に推し進められました。
木材産業の発展が進んだ結果、今や原料木材が足りなくなるほどの状況となっています。周辺地方からの供給だけでは需要をまかなうことができなくなり、現在では3分の1ほどを輸入材に依存するようになっています。