保定市(中国)の木材市場の現況(2019)

保定市は中華人民共和国河北省にある市で、河北省の旧省都であった街です。この街は、20世紀初頭から鉄道インフラの整備や炭鉱開発によって近代工業化が起こり、現在は内陸交通の要衝として首都北京から放射状に伸びている多くの鉄道幹線や高速道路網の中継地としての役割を果たしています。保定市では北京や天津のインフラや消費人口を生かした外資導入や改革開放政策などが積極的に進められています。
保定市の主要産業は鉄鋼や冶金、装備製造や石油化工、セメントやガラスなどの建築資材や紡績品、食品や医薬品などの産業が支柱産業となっています。さらに、昨今、電子情報や観光業なども新しい支柱産業として発展しています。このエリアでは渤海沿岸や省都の石家荘市を中心として産出されている地下資源の加工などがとても盛んです。そのため、木材市場はこれらの産業と比較するとそれほど活況という現況とはなっていないといわれています。
しかし、近年の中国の高度経済成長などで高品質住宅へのニーズや大規模集合住宅の内装における木材需要などもあって、木材マーケットへのニーズについては全体的な高まりの傾向があるといえます。内装材料として、フローリング床材に対する需要の拡大が見られる中、若い消費者たちの間でオリジナル家具に関するニーズも高まっており、質の高い木材へのニーズが全体的に拡大しているのです。
その流れの中に会って、保定市でもこうした傾向にそって、質の高い木材に対する内需が拡大しているといえます。一方、木材の消費量については、環境問題への対策から木材伐採量は減っており、国産材の供給は検証傾向にあるといわれています。そうした背景から、木材の輸入拡大が起こっており、昨今、生活スタイルの洋風化などから針葉樹林に対する輸入ニーズが高まっているといわれているのです。以前は広葉樹の輸入が全体の輸入木材量に対する割合では高かったのですが、近年は針葉樹の輸入が多くなっているのです。