綿陽市(中国)の木材市場の現況(2019)

我が国では以前から豊富な森林資源を巨大な木材産業に育て上げ、木材市場は活性化していました。戦後、建築物の巨大化と集約化が進み、耐震性能の要求の高まりもあって、鉄筋コンクリート造の建物が急激に増えましたが、内装に関しては従来と変わらずに木材を採用しています。一般住宅では耐震と防火性能の要求を満たした木材住宅が多く、木にまつわる市場は閉塞はしていません。
諸外国においても、その土地ならではの種類の木材を用いた産業が芽生えて繁栄してきました。中国でも同様で、広大な森林から受ける膨大な木材が国の繁栄を支えています。空前の好景気に沸いた10数年前以降も、夏季オリンピックや万博を開催し冬季オリンピックの開催も予定がされていて、歩みが留まる気配はありません。住宅事情は、好景気による所得の伸びを反映して、内外装を木造で仕上げる工法は従来と変わらず、より高級な材料や製品を用いようとする流れがあります。
今までは、膨大な量の国内の木材で需要を賄うことができましたが、国の環境政策によって法外な伐採が規制されたこともあって、不足分を輸入に頼ることが始まり、今や輸入が自給を上回っている状態が続いています。住宅の洋式化により、従来からあった国内の広葉樹でなく国外の針葉樹を用いた建物に人気が集まり、針葉樹の比率も広葉樹を超えているのが昨今の傾向です。
綿陽市は四川省にあり、省内第二の都市です。古くからの高い生産量を誇る農業地域でしたが、近年では電子産業が発展するのと同時に学術研究機関が多く誘致され、農業と工業の双方が同居する地域になっています。産業の発展と共に、雇用の拡大と所得の伸びが実現し、より高級な住宅を持ちたいという需要が高まっていて、中国国内の他の都市と同じように市場が拡大傾向にあるのが綿陽市の現況です。2019年でもこれらの傾向には変化の兆しはなく、引き続き当市をターゲットにした木材産業は伸びていくことは間違いありません。