日照市(中国)の木材市場の現況(2019)

日照市は、中国山東省南部にある黄海の海州湾に面した市で、東には青島市が位置しています。日本では中国向けの木材や木造住宅の輸出実績などから考えた時、わが国の木材業界は欧米国と比べ、まだこれから中国市場への開拓をより広く展開すべき状況にあると考えられています。そのため、更なる木材市場獲得の輸出競争強化といった視点が必要とされているといわれています。日照市の位置する山東省では現在、地元工場のニーズによりアメリカやカナダ、ニュージーランドなどの各地から製材品と丸太輸入を行っているところになります。そして、この地で輸入代理を行っている企業によってこうした木材が海外から運び込まれているという現状になっているのです。
ある調査で、この地で丸太などの輸入代行を行って切る企業へ行ったヒアリングにおいて丸太については傭船だけでなくコンテナでも輸入を行っているという解答が得られました。この会社は丸太輸入を行って、輸入した木材を製材会社に販売している会社でもあります。特に丸太については、青島港は荷物の取扱いが多いため、コンテナ船で運搬が行われる場合には、通関に1週間、検疫には1週間かかるといわれています。そのため、大部分の貿易会社はこうした手続きにかかるコストを削減していくために、青島港から南に約250キロのところに位置する日照市にある日照港で海外から輸入された木材は荷揚げされているという現況となっているのです。この港では海外から輸入された丸太や板材を陸揚げするためのコンテナ専用港が整備されており、こうした企業活動を行うのに適する設備が整えられているという点もこの港が荷揚げ港として選ばれている大きな理由の一つになっているといわれています。
このように、日照市では欧米諸国からの木材輸入は日本からの木材輸入よりも進んでいるという状況になっており、今後日本もこうした点でより国際競争力を高めていくという展望となっているといえます。