香港の木材市場の現況(2019)

香港は中華人民共和国の特別行政区となっています。長くイギリスの植民地となっていたことから中国本土とは異なる文化も持っており、一国二制度という仕組みが取られています。国際的な都市として知られており、人気の町でもあります。木材市場を考える上で重要となるのが交通ですが、香港では公共交通機関の使用率が非常に高く、交通も充実しているといえるでしょう。

 

この街の大きな特徴の1つが1人あたりの所得が非常に高いことです。これは資産を持っている方が多いということでもあります。資産は不動産として所有しているケースも多く、木材需要は高いといえるでしょう。しかしながら所得格差も非常に大きいので必ずしも高額な木材が売れやすいということではありません。香港は温帯夏雨気候に属しています。秋や冬であっても温暖で乾燥しています。そのため、林業自体は行いやすい立地にあります。しかし、面積があまり大きくないことから、林業に充てられる面積的な余裕がないともされています。木材を自国で生産するよりは単価の高いものを生産し、木材は輸入に頼るという考え方もあります。そのため、木材への需要が高まっています。秋になるとしばしば台風に襲われることがあります。大きな災害となるケースはそこまで多くないものの、木材の輸送などの際には注意が必要となります。冬になると中国本土からの粉塵が飛んでくることもあるそうです。

 

人口は700万人を超えており、人口密度は世界でも屈指です。そのため、土地の値段は高く、積極的に建設が行われているわけではありません。しかし、高価な建物は資産価値が高く、そういった建物のための木材を必要とするケースがあります。香港で木材を販売する際には他の国から輸出されてくるものと比較されることを覚悟する必要があるようです。現況では木材などの資材を安定的に供給していくことが容易ではありません。一方で顧客を獲得できれば大きいです。