スウェーデンの木材市場の現況(2019)

スウェーデンは、日本と同じく国土の3分の2が森林の国です。
古くから木材市場が同国の経済を支えており、現在も重要な資源として位置づけられています。
しかしスウェーデンの森林面積は、一時期大幅に落ち込みました。
ですが1本切ったら2本植える考え方を徹底し、また積極的な植林を続けたことから現在では、1920年代半ばから森林面積は75%も増加しています。
現在の森林面積は約32億立方メートルとされ、北欧なので8割は針葉樹です。
一定水準の木材を伐採し輸出することができたので、木材市場でも重要な国の一つとなっています。
実際に世界の木材市場でもスウェーデンは存在感があり、製材・パルプ・紙の約1割は同国産が占めている現況です。
具体的には製材と紙では世界3位、パルプでは5位の輸出国となっているほどです。
これだけ現況の木材市場で存在感があると、豊富な森林資源をフル活用していると思うかもしれません。
しかしスウェーデンの生産林は、世界的にはわずか1%にしか過ぎません。
世界の生産林で1%程度しかないのに現況の木材市場で存在感があるのは、それだけ効率的な林業を実現しているからです。
特に近年では林業のIT化にも力を入れており、最新の機器を使い効率化を図っています。
またスウェーデンの林業では女性が働いていることも珍しくなく、森林保有者の約38%は女性です。
農村地域では貴重な女性が働ける場所として、スウェーデンの林業は雇用機会も創出しています。
IT化を進め女性も積極的に働いているスウェーデンの木材は、生産量の半分は海外への輸出です。
世界の国々や地域に輸出された木材は製材・パルプ・紙などの他に、パーチクルボードやバイオエネルギーなどとしても使われ、また新製品のナノセルロースやトールオイルなどの製品にもなっています。
豊富な森林資源を持つ北欧のスウェーデンは、今後も世界の木材市場で重要な国として存在感を示し続けるでしょう。