ニジェールの木材市場の現況(2019)

ニジェール共和国は、通称ニジェールと呼ばれている西アフリカのサハラ砂漠南縁のサヘル地帯に位置しているニアメを首都とする内陸国です。
この国名は、遊牧民トゥアレグ族がかつてニジェール川をニエジーレン(n'egiren)やエジーレン(egiren)と呼んでいて、それがフランス人に伝わりラテン語で「黒」を意味するニジェールとなったのが由来といわれています。
この国の国土の5分の4をサハラ砂漠が占め、気候は北部にいくほど乾燥している乾燥地帯で通年流水があるのがこの川のみとなっています。
経済においては、世界で最も貧困な国に位置づけられていて、牧畜と穀物生産の農業とウランの鉱業生産が主要産業で国民のほとんどが農業を行なっている国です。
国土面積の162.7千平方キロメートルは、年間降雨量によって4つの地区に分けられていて、最も年間降雨量の少ないサハラ気候区が国土面積の77%を占めていて、残りの23%の降雨量が150mm以上の地区に森林が構成されています。
森林とはいえ、農民や牧畜を行なっている国民の生活に生活に必要なものを提供してくれる場所という位置づけでしかなく、樹木を伐採して林産業として収益を得るようなことは行なっていないのが木材市場としての現況です。
ニジェールでは、人口が毎年3.3%ほど増加している傾向にあり、その多くは農村地域となっている国土の南部地域に居住していて、この増加している人口を養うために森林を農業地化することを進めています。
さらに、日常生活のために必要な薪炭用の樹木の伐採に加え、干ばつが続いたことで砂漠化するなどというという人為的や自然的双方からの脅威で森林がかなり減少し、現在では限界に陥っているのが現状です。
そのため、ニジェールでは収益に繋がる林産業を進めることよりも、森林と樹木のもたらす恩恵を、農民をはじめとする国民が理解することが最も大きな意味があることと考えられています。