ナウルの木材市場の現況(2019)

前提として、ナウルの経済は破綻しているといって過言ではありません。

 

ナウルという国は、小さな孤島でありながらもその島の大部分が鳥のフンをはじめとしたリン鉱石の原料の鉱床によって形成されており、外国人労働者を雇ってそれを採掘させて先進国を中心としたリンを必要とする産業社会に売り込むことで成り立っていました。そのため国民の過半数は労働をせずとも高い生活水準を維持することができ、その結果として労働がないにもかかわらず社会が成立するという、ひどくいびつな国家でした。
リンの枯渇が見え始めた2004年ごろを境に、ナウルは海外への依存を強めはじめて返済の目途のない借款やマネーロンダリングを可能とする機構の是認、果てはパスポートの発行を無差別に行うなどとし、世界的な信頼を大きく損ない、国際的な貿易、とりわけ食料市場や木材市場の現況については「足元を見られている」状態であると言わざるを得ません。

 

そのため、貿易赤字は公式記録の範囲のみでも2000万ドルに上っており、10000人に満たない国民数からすると深刻な経済的弱国であると言えます。
また木材市場について、ココナッツ栽培の際に副次的に産出する質の低いココヤシならびに一部の海岸性樹木からの木材はごく微量生産しているものの、そもそも国民が働くということを知らないために木材の自給率はかなり低い。
ただし、その歪な国家形成のため黎明期より木材でなく頑丈な鉄筋や石材を建築に用いていたことや、漁をするという文化すらないことから、そもそも木材を必要としておらず、そういった観点から見て国際的な木材市場ではなく、また将来的に市場に参入する可能性も極めて低いと考えられています。

 

なおナウルの経済活動については、そもそもの国営銀行自体が機能不全に陥っているという事情があり、輸出入以外の具体的な経済活動については国内外含めて把握されておらず、そうした意味でも全面的な貿易相手国として信用がないと言えるでしょう。