スリナムの木材市場の現況(2019)

スリナムは、南アメリカの北東部に位置する共和制国家で、東は仏領ギアナ・南はブラジル・西にガイアナと国境を接しており北はカリブ海という位置関係にあります。人口は56.3万人でオランダ王国の植民地であった経緯でオランダにはスリナムの血を引き継ぐ人が多いです。母国語はオランダ語であった関係で移民でオランダに渡る人が多いのが特色です。現在のスリナムは、奴隷として連れてこられたアフリカ系・インド人の契約労働者。ジャワ民族が労働力となっていたので多様な民族が混在する国家となっています。

 

移民大国スリナムは、実はオランダが支配していたころから木材などの中継地としての役割を果たしています。木材市場では現況では、南米諸国から集められた木材をこの地にワンクッションおくことで課税逃れで安くヨーロッパ各国に供給できるルートとなっているのです。オランダにおけるスリナムの関係は深く、サッカーなどのオランダ代表にはスリナムの人が多いと言われています。植民地であると同時に移民を通して、オランダとは深い関係を取り持ってきたのです。

 

カリブの小国ですが、木材の輸入額では世界でもかなり上位を占めています。その取引の多くはオランダの貿易に関連して無税での取引ができる利点があります。しかもオランダにとって母国語が通じ、労働力は移民が担っているため人件費が安く中継貿易が採算に合う産業になっているからです。木材は、重量があり移動に労働力は欠かせません。その条件に合っているのがカリブに浮かぶ植民地であったスリナムになるのです。

 

世界の木材取引は、中国が世界にルートを確保しようと躍起になっています。オランダにとってスリナム経由で木材を輸出することは大きなメリットになります。わざわざ、オランダまで木材を運ぶ手間が省けます。貿易におけるこのような取引が、現況の木材市場はとても重要な役割を果たしており今後も継続していくと考えられます。