タジキスタンの木材市場の現況(2019)

タジキスタンは中央アジアにある共和国です。人口は800万人ほどのであり、総面積は14万平方キロメートルとなっています。人口密度は1平方キロメートル当たり45人であり人口密度のかなり小さな国となっています。旧ソビエト連邦から独立した国で、キルギス、アフガニスタン、中華人民共和国、ウズベキスタンに接し海に面していません。国内には標高3000m以上の地域が半分をしめるなど山岳地帯が多く、東にはパミール高原があり中国と接します。
GDPは71億ドル、1人あたりのGDPは800.8ドル(いずれも2017年:IMF)となっており中央アジアの中で最も貧しい国ですが、最近の経済発展は著しくGDP成長率は7.1%(2017年:IMF)と急進しています。主要な収入となる産業は、工業ではアルミニウム生産であり、農業では後に述べる綿花栽培です。また人口の1割がロシアで働いて送金しており、GDPの1/3にあたる額の送金がロシアからタジキスタンに行なわれています。
主な農産物は米と小麦ですが、お金になる農産物として重視されているのは綿花です。綿花栽培は旧ソビエト連邦の時代から行なわれており、旧ソビエト連邦全体の重要な綿花栽培地域となっていました。その為に綿花栽培は、主要な農産物である小麦と同じくらいに重点をおかれる農産物となってタジキスタンの国民生活の深く関わっています。
タジキスタンでは、旧ソビエト連邦の時代にソビエト連邦全体として必要とされる綿花の栽培が重視され通常農産物の栽培の為に森林が大規模に伐採された事により、森林が非常に減少し森林率が3%と中央アジアで最も小さくなっています。また、そのうち原生林が70%以上を占める事もあり、現況としては木材市場は小さく木材産業自体も十分に行なわれていません。一時期木材を国外から輸入し原料としていた家具工場が操業していたが、原料不足となっているために木材工場ほとんど操業していないといっても過言ではありません。