英国の木材市場の現況(2019)

世界的に見ると少子高齢化に伴う新築物件の減少や社会の情報化に伴うペーパーレス化により各国で木材の需要が減少傾向にありますが、今日においても高い需要を保持し木材市場が安定的に推移しているのが英国です。
英国は自然豊かな環境により国内にて様々な木材を伐採する事ができますが、古くから英国ならではの木材として高い人気を誇り続けているのがオーク材であり、現況でも英国から世界各国に向けて輸出される木材の多くがオーク材により占められています。
また、世界規模で新築物件の建築数が減少傾向ではあるものの、他の木材では代用できないほど屈強なオーク材は物件を建築する際に必要不可欠であるため、フローリングなどへの使用を目的として求められます。
もちろん、比較的高級路線の家具ブランドからも安定的に需要があり、家具材として使用される際には引き出しにおける前板やダイニングテーブルにおける天板などに用いられます。
そのような高級路線の家具ブランドにおいては、家具に対して彫りを入れてデザインを施す製品が多く見られ消費者からも人気が高いですが、彫りを入れると物理的に木材の面積が少なくなってしまうので強度が低くなるものの、元来非常に屈強な性質を有しているオーク材であればたとえ彫ったとしても強度が低くなるといった心配が無いため、今後を長い目で見た場合にも需要が高い事には変わりません。
そして、英国は輸出に限らずバランスが良い状態で他国から輸入が行えているという点も木材市場が活性化させられている所以であり、特に同じくオーク材でありつつも英国内には存在しないホワイトオークという木材については、カナダやアメリカなどから輸入し国内での需要に対応しています。
ホワイトオークは液体の浸透性が低いという強みがあるため、ワインやウイスキーを保管するという目的に長けており、現代でも英国内に数多く点在しているワイナリーなどにおいては欠かせず、ワイン市場を安定化させるという点にも木材市場の好調さが好影響を与えています。