韓国の木材市場の現状(2018)

韓国では高層住宅の建築ラッシュが続いているため、内装材としての木材の需要は上昇傾向にあります。木造建築物の着工数も2007年には年間6000棟程度であったものが、2017年には15000棟を超えるまで増加しており、木材市場は活性化の一途を辿っています。しかし、木材の需要が急激に増加しているものの自給率が低く、2017年においても20パーセント前後しかありません。このため、韓国の木材市場ではその大部分が輸入木材で占められ、現状では日本産と中国産の割合が大きくなっています。特に日本産の木材は、その品質が高く評価されており、木材市場内における住宅用木材で大きな幅を占めているのが現状です。実際に、日本の木材輸出先として、韓国は原木丸太と加工製材の何れも上位3位以内に入っているため日本の主要輸出先となっており、木材類輸出額は年間40億円近くまで達しています。また、木材の種類として、従来はヒノキとスギの需要が高い傾向でしたが、最近ではヒノキの需要が急激に高まっています。これは、韓国において数年前からヒノキが健康に良いとしてブームになっていることが背景にあり、受験大国で子供の生活環境を重要視していることで知られる韓国において、ヒノキを使用した子供用の机やベッド、おもちゃなどが人気となっていることが理由です。日本原産のヒノキの芳醇な香りがもたらすリラックス効果や、健康効果が注目されており、内装材や家具などに対する人気が高騰しています。元々花崗岩が風化した粘土質が多い韓国の山林にはアカマツやカラマツ、ヤナギなどが多いため、ヒノキはほぼ全てを輸入に頼っている現状において、日本が他国に輸出したヒノキまでも輸入する事態となっています。2018年度の韓国木材市場における需要展望は、建設景気の急激な上昇は無いものの持続的に増加する見込みで、前年比1.2パーセント前後を想定し、木材産業の育成と生産量の拡大を強化していく方向です。