木材市場と輸送コスト、その削減策(2018)

現在の木材市場には様々な問題がありますが、そのひとつが輸送コストです。
企業には効果的な輸送コストの削減策を出していくことが求められています。
木材は分散されている伐採現場からトラックで運搬されて地域の工場へと運ばれていきます。
市場で入札などの工程があった後に再びトラックに積み替えられて製材工場に運ばれます。
現状では輸送コストがかさみ、なかなか収益を得ることができない状況です。
削減策のひとつが伐採現場に近い場所に木材を集積して仕分けを行い相対取引で販売する方法です。
その後でトラックで製材工場に直接運ぶことで流通コストの削減が可能になります。
高性能な林業機械を活用した低コストの生産システムと輸送コストの削減に取り組むことで、林業におけるコスト削減を行っている企業が増えています。
日本は木材資源に恵まれた国ですが、流通の合理化が進んでいるドイツに比べると流通ルートの問題が指摘されています。
原木市場では伐採や搬出、流通の経費がかかります。工場着の価格をみると直送した場合と比べて負担が大きくなります。
日本には木材を原木市場に出すときに、その木材の需要についてはっきりと把握できないという問題があります。
市場に参加しているのは製材工場だけなので所有者は価格交渉が難しくなっています。
原木市場での木材調達が不安定でコスト高だと、規模が一定以上ある製材工場は原木市場からの木材調達に頼れなくなります。
外材は流通が合理化されて安定して供給されるので、高度成長期以降は木材の需要は外材へとシフトしています。
日本の木材生産は散発的なので合理的な輸送ができずコストが高くなっています。
国産の木材を積極的に利用しようとしている製材工場もありますが、原木の調達に苦労しているという現状があります。
新しく需要開拓をするなど原木市場の抜本的な改革が求められています。
現在、様々な改革案が出されていますが、早急な解決が必要です。