韓国における木造建築数の推移(2018)

韓国では1960年代ごろまでは木造の住宅生産が主流でしたが、1970年代以降は都市地域の地価の高騰による住宅難を解消するために、高層のマンションやアパートなどの集合住宅が広く供給されるようになります。元々韓国は住宅用木材の国内自給率が低く、その大部分を海外からの輸入に頼っている背景があるため、木材は住宅の内装材や家具に使用されるケースが高い傾向にありました。しかし、韓国も日本と同様に少子化・小世帯化が進むと住宅に求めるニーズにも変化が現れ、騒音やプライバシーの問題から一戸建てが見直される動きが出てきていますが、材料の不足から必要とされる全ての住宅用木材がパッケージ化されたものを輸入することが主流でした。構造別の建築着工棟数は2000年時点では約10万件で、その内の木造建築数は1千5百棟前後となっていましたが、2008年代からは毎年18万件前後8年間で1.8倍に増加している中、木造建築数はおよそ6千棟と4倍の割合で増加しています。2009年以降から現在までを見ても、建築着工棟数にはあまり変化が無く20万件未満で推移していますが、木造建築数は増加する一方で1万棟を超えるなど加速の一途を辿りました。このような木造建築の需要増加に伴い木材自給率も増加し、2000年代の8パーセントから現在では20パーセント近くまで上昇しています。日本の木造建築技法を参考としている部分も多く、日本の木造建材会社と協力して木造建築の供給を行う企業も散見されます。木造建築数の推移は増加傾向にありますが、ソウルなどの都市部では依然マンションやアパートなどの賃貸住宅が主流で、都市部から車で1時間程度離れたベッドタウンを中心として、コンパクトかつ低価格な木造住宅の需要が増加傾向です。中心部に比べて土地の価格が安いことと、2世帯を一緒に建築することで総価格が抑えられる上に、集合住宅に比べて工期が短い点も大きなポイントで関心を呼んでいます。