世界の林業の歴史

林業は森林を育成し維持しながら、木材を切り出し、これを経済的に利用する産業を意味しています。狭義では、木の育成から立ち木の販売までを林業とする場合と製材業や木材を原材料とする様々な諸工業を含めて林業とする場合もあります。森林面積では国土が広い国が上位になりますが、国土が狭い我が国日本は森林率では世界第2位になっています。国土の森林面積が広い国として上げられるのは、ロシア、ブラジル、カナダ、アメリカ合衆国、中国と続きます。この5つの国の森林面積を合わせると約40億haにも及びます。その割合は世界の森林の半分以上にもなるのです。国の面積の内、森林面積の割合を森林率といいますが、森林率はどれだけ森が豊かであるかを示す目安になります。先進国の中で見てみるとフィンランドが1位になっており、我が国日本は第2位、スウェーデンが第3位です。世界のこれまでの林業の歴史の中で見ても日本は、世界でも有数の森林大国であるといえます。私達の生活は木を原材料にしてできているものが非常に多く、木造住宅を始め机や椅子、タンスなどの家具、紙もそうです。日本で使われている木材を例にして、材料となる木材がどこでつくられているか検証してみると、日本で使われている木材の輸入先は、アメリカやカナダ、オーストラリアやマレーシア、インドなどであることが分かります。更に、ロシアやヨーロッパの国々からも輸入されており、日本国産の木材が30%弱です。世界の林業の歴史は、人が地球上に生を受け居住する住まいをつくり維持し始めた頃から続いています。社会や人々の暮らしの変化や地球温暖化に及ぼす影響なども踏まえ森林伐採の問題点などが叫ばれる現代、日本を始め世界の林業はとても厳しい状況下に置かれているのはいうまでもなく事実です。地球の森林の占める割合としては豊かであるといえる「森林」ですが、人と共に歩んできた林業のこれまでの歴史から多くを学び、これからの林業を活性化させていくことが重要です。