猛暑による木材ビジネスへの影響について

かつての日本は真夏日という言葉があるように30度を超えると真夏ならではの厳しい暑さに見舞われるという認識が持たれていましたが、現代では猛暑や酷暑という言葉がしっくりとくるように体温を軽く超える40度を記録する事が珍しくなくなっています。
そのような猛暑は経済にとってプラスになっている一面がある一方で、マイナスに影響してしまっているシーンもあり、特に顕著なのは木材ビジネスにおける現場です。
一般的に木材は湿度が高くて常に湿気を帯びている状態よりは乾燥している状態の方が良い木々が育つのですが、それはあくまでも人間にとっても猛暑と感じない適度な気温で推移していて、程良い頻度と量で雨が降っている時に限った話です。
現在のように毎日のように40度を超えるような猛暑に見舞われている上に、極端に雨の量が少ないと木の表面や内面の水分量が少なくなってしまい、簡単に割れてしまう質が良くない材木に育ってしまいます。
そういった育ち方をした木は市場に出しても価値が付けられないですし、住宅メーカーや家具メーカーとしても製品の品質が落ちてしまい、メーカーのイメージダウンに繋がるとして手を出さない傾向にあります。
そのため、猛暑という一つの自然の影響により林業をきっかけとしあらゆる木材ビジネスのシーンに悪影響を及ぼしています。
また、近年では猛暑の影響により海水が蒸発しやすくなっているので上空にこれまでよりも強力な雨雲が発生しやすく、雨の降り方も極端な様子になっています。
一般的な降り方であれば木の密度を高めつつ柔軟な木材に成長させていく事ができるのですが、ゲリラ豪雨のように集中して勢い良く降ってしまうと土壌が雨の勢いにより荒らされてしまい、根が露出して木のクォリティが悪くなります。
しかも、山の斜面に向かって大量の雨が染み込む事になるので吸水する事ができなくなった山は斜面を滑り降り、大切な木と共に崩れ落ちそもそも製品化させられる木自体が失われるという影響も増えています。