日本貿易保険、国産木材の輸出後押しとして森林組合に保険の話

海外に物品を輸出する際には日本国内で販売を行う場合に比べ様々なリスクが伴うものです。日本国内と異なり契約に対する前提条件が国によって異なるほか、企業のモラルや体質についても日本国内の企業とは比べ物にならないほどのレベルであることも多く、悪質な企業の場合には債務不履行等の問題が生じることも少なくありません。そのためこれらのリスクを十分に補うことのできる企業体力を持っている企業や、取引先が優良で信頼できる相手である場合のほかにはなかなか海外を物品に輸出するためのハードルが高いと感じている企業も少なくありません。
日本の多くの企業は海外にも様々な拠点を持ち、海外に輸出をする際にもその拠点を中心にして現地でのビジネスを行うことが可能となっていることからこれらの取引リスクは少ないのですが、中小企業等が海外に物品を輸出する場合には取引先の経済状態なども十分に確認して行うことが要求され、さらに債務不履行等の問題についても積極的に対処を行わなければならないのが実態となっています。
その中で国産木材は非常に重要度が高いものと考えられており、国内の需要が落ち込む中で海外にその市場を求める事は非常にリスクが高いと考えられていました。その中で積極的に国産木材を海外に輸出するために、日本貿易保険は木材を扱う森林組合に対し一定の保険を適用し海外との取引リスクを減らすことで販売を促進しようとしています。
貿易保険は万が一海外の企業との取引が正確に行われず、代金の回収ができない場合でもその内容に応じて売上金の1部を保険として負担する制度を設けている組織です。これまでも農産物の販売やその他の物品の販売において多くの企業を支えてきた制度ですが、国産木材の販売においては今回が初めてのケースであり方法、多くの林業従事者に期待される仕組みとなっています。
これは日本政府が国産木材を積極的に海外に販売していくと言う意思表示の表れであるとともに、国際的な取引においてリスクを感じている林業従事者に対して安心感を与える意味でも非常に重要な制度となっているんです。